回想日記帳だ!

タイトル :ドナルドマジック

マックを辞めて丸3年。実は同い年の友達がいまだにマックでバイトをしていた。詳しい年齢は言わないが、おおにょが大学院卒業後丸 3年経っているのだから、それなりの年である。 この彼、マックをやめた人たち、いわばマックOBの飲み会にはほとんど顔を出さないことで知られていたのだが、なんでも この3月でようやくやめる決心がついたらしく、なんと飲み会に参加してきたのである。今回はその中の話。


世の中では彼のような人達をニートといったりフリーターといったりしているが、正直おおにょはこういう人たちにあまり いい印象を持っていない。まぁ世間体がどうという話もあるけど、根が古い人間なんで努力しない人間は好きになれないんよ。
そりゃ、好き好んでなっているわけじゃない人もいるだろうし、いつ自分も同じ立場になるかもしれないともわかっている けれども、少なくもこの立場を肯定的に見ることはできない。今回はそのあたりを踏まえて読んでいただきたい。



で、彼と話すのは本当に久しぶりなのだが、正直

これがフリーターの考え方か・・・

と感じた。
フリーターというのはその立場もさることながら、こういう考え方をしている人のことを言うのかもしれない。
とにかく

考えが甘いのだ

もうね、正直何度お前馬鹿だろ?と言いたくなったか。。。夢を見るのは 大事だし、やりたいことを探すのも大事だけど、ひたすら「そういうのってやってて楽しくないんだよね」やら「何か やりたいことってある?」とか言ってくる。もう30も見えている歳にもなって、大した努力もせず「やりたいこと」 が空から降ってくるのを親のお金でのらりくらり暮らしすごしながら待っている。
これだけでもあきれたものだが、フリーター特有なのは

この状況をまったくやばいと思っていないこと

である。何の技術も資格もない、社会人経験もビジネスマナーなんて言葉も知らない、ないない尽くしの三十路前の男 が「俺って組織とかに合わないから独立して、そのうちヒルズとかに住んでみたい」とか言ってるのを見てたら、あき れるのを通り越して可哀想になってきた。さすがに飲み会で説教っぽいことはなすのもあれだし、笑って聞いてたけど 世の中こういう人が多いのかな?

友達が一緒に会社やろうって言ってきててね。。。日本じゃ売ってないブランド物を海外で買ってきてネット ショップで売ってね。。。

むかしNHKのおかあさんといっしょででてきたあの歌みたいだ。

♪そーうだったらいいーのになー、こーうだったらいいのになっ♪

いつも会社で苦労しながら働いている自分がむなしくなってきた。これだけ楽天的におこちゃまに暮らせたら ほんとにいーのになー♪である。起業なんてただでさえリスク満載な話に、ないない尽くしの自分が本気でかかわれると信じ られること、年に片手で数えられる回数しか買い付けができない「趣味」を「商売」としてを得意げに語ること、すべて がおおにょにとってアナザワールド。
思えば10年近く前、彼と出会った頃、お互いに学生でいろいろ話をした。それほど大きな夢があったわけではないけれど 少しずつ現実になってきた「社会」に思いをはせていたあの頃。彼はこんな空想家じゃなかった。少なくとももう少し地 に足をつけて物事を考えていた気がする。

そんな彼が変わってしまったのはやっぱりマックにはまり、スウィングになっていた頃だったと思う。だらだらと大学を 留年し始め、生活の中から「将来」という文字が抜け落ちていった。そしていつしか「自分は仕事のできる人だ」と思う ようになり、高校生相手に「俺は尊敬される人物だ」と思い始めた。本人は否定するかもしれないが、周りから見たらそ うとしか取れない行動を取っていた。

まさにドナルドマジックである

マックという非常に狭い世界の中で、人とは違うユニフォームを与えられ、人よりも少しだけ多くの権限を与えられる。 最初はそれに見合う努力をするのだけど、次第にその生活に慣れた彼はその努力よりも権限に目が行くようになった。 「自分は人よりも仕事が出来、地位も上だ」大学の同期が社会に出て等身大の自分に気づかされて いるとき、彼は井戸の底で一人高笑いをする。でもそれは一歩外にでれば何の価値もない裸の王様。マックの仕事がすごい というのはあくまでバイトでの話。社員でさえ満足にビジネスマナーが行き届いていない世界で社会人としてのスキル なんて身につくはずがないのだ。将来と夢の区別がつかなくなり、実年齢と精神年齢に乖離が始まる。

そうして丸3年。彼がついに外の世界に出ようとしている。果たしてどうなるのだろう。井戸の底へ再び戻っていくのか。 3年遅れで同期の背中を追うことになるのか。

個人的には後者であってほしいと思う。でも今回の飲み会で話している限り、彼は井戸の違いはあるかもしれないが、 再び戻っていくことになるのではないか、そんな気がした。世間から自分がどう見られているのか、自分にどんな技術、 力があるのか、何も見えていないのである。同年代がいない状況の中で相対的な自分の力を図ることが出来ないのは無理 もないことかもしれないが、だからこそ早く社会に出るべきであろう。まだ20代。いくらでも挽回は利くが、いくらで も引き離される年代だと思う。
マックで高校生従えてハンバーガー作った経験、ネットショップでHP作ってブランド物売った経験、この程度の経験が 三十路前の男を見たときに、ものを言うことは決してない。口にしたら苦笑いされるのが落ちだ。もっと広く、世の中を 見る目をつけてほしい。

ドナルドマジック恐るべし。


あなたは 96 人目ですよ